ビルド解析:このゲームの中身をどう読んだか
このサイトの数値は、配信ページの本文と、実際のビルドに入っているクラス名の 2 つから来ています。読んだ範囲を公開します。
01手法と限界
配信ページから Unity WebGL のビルド(CrazyGames.wasm / .data / framework.js)を取得し、その中の文字列とメタデータを読みました。ゲームを改変するものではなく、配布物に含まれる名前を数えるだけの調査です。
分かるのは「どんなクラスとフィールドが存在するか」までです。フィールドにどんな数値が入っているかは、実行時のメモリを読まない限り分かりません。
したがって本サイトでは、クラス名から読み取れる役割は書きますが、数値は書きません。数値が公開されていない項目は「不明」と明記しています。
02主要クラス一覧
| クラス | 役割 | 根拠 |
|---|---|---|
| WantedLevelConfig | 手配度ごとの警察構成 | フィールド 9 個 |
| WantedLevelTracker | 進捗計算と段位更新 | OnBotDead / OnTrafficAccident |
| WantedLevelView | 段位の表示と上昇演出 | OnWantedLevelUp |
| PoliceBot | 警察車両の挙動 | PoliceBots / BotTypes |
| HelicopterWaypointMover | ヘリの航路移動 | Helicopter と対 |
| RoadBarrierInitializer | 道路封鎖の生成 | SetRoadBarriers |
| InputTurboRocket | ターボとジャンプの入力 | StartTurbo / OnJump |
| TrafficDamageCombo | 事故コンボの計算 | _countCombo / _rewardForCombo |
| SpeedBonus | 速度ボーナスの計測 | Stopwatch.OnTick |
| UpsideDownDetector | 横転の検知と復帰 | TurnOver |
| TrafficController | 一般車の密度管理 | SetDensity / SaveDensity |
| HeatingAnimation | 手配度の熱表示 | _heatGradient |
03ビルドの構成
| ファイル | サイズ | 役割 |
|---|---|---|
| CrazyGames.wasm | 31.6 MB | ゲーム本体(コード+データ) |
| CrazyGames.data | 5.69 MB | アセットとメタデータ |
| CrazyGames.framework.js | 399 KB | Unity ランタイムの JS 側 |
| CrazyGames.loader.js | 20.7 KB | 起動とダウンロード制御 |
04エンジンと車両物理
ビルドは Unity の WebGL 出力です。車両の挙動は RCC(Realistic Car Controller)系のクラスで動いており、RCC_CarControllerV3、RCC_Settings、RCC_InputActions といった名前が入っています。
RCC は Unity でよく使われる車両制御のアセットで、入力・サスペンション・カメラをまとめて扱います。このゲームの車らしい重さはここから来ています。
このゲーム独自の部分は、その上に載っている TurboRocket(ターボ・ジャンプ)、WantedLevel(手配度)、TrafficDamageCombo(事故コンボ)です。既製の車両制御に、追跡ゲーム用のルールを足した構成だと分かります。